面白かった。
か、勘違いしないでよっ。私はあんたたちが大っ嫌いなんだから。
でも…まぁ、ちょっとは好きになれそう………かな。
鳥飼否宇
「昆虫探偵―シロコパΚ氏の華麗なる推理―」
何を隠そう僕は虫が嫌いだ。しかし興味が無いわけではなく、図鑑――滅多に読まないけど――は結構好きだったりする。だけど、やっぱりリアルムシキングは苦手だ。
物語は葉古小吉が目覚めるとカフカの「変身」よろしく一匹の虫になるところから始まる。しかも変身したのがみんな大好きゴキげんよう、お久しブリなんだからさぁ大変………といかず本人大喜びです。虫好きだったんですね。
本格ミステリが大好きなペリプラ葉古は昆虫界の名(迷?)探偵である熊ん蜂のシロコパK(カッパ)の助手となったのだ。
っていう前提で読み進めます。何で変身したのかとか何で虫が日本語喋るんだなんて気にしちゃダメよ。
いや、マジで。
主な登場虫物は探偵のシロコパK、助手のペリプラ葉古、そして雌アリのカンポノタス刑事。この刑事がすげぇ口が悪くて毎回登場シーンに笑わされる。
いつも後一歩な推理をして結局手柄を刑事にもってかれる探偵ですが実は………。んっふっふ、ぜひ読んでみて欲しいな。
これからは熊ん鉢とゴキと蟻が一緒にいるところを見ても邪険に思わないようにしようと思った。
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