なんだ?と思った方、すいません。「団長が本を読んだ」のタイトル変えさせてもらいました。元ネタ(完全にパクリですが)わかる人がいれば幸いです。
恒川光太郎
「夜市」
ホラー小説です。
ホラーはちょっと…と思いの方、安心してください。
おっかなびっくり読む話ではありません。
僕は大丈夫でした。
ホラー苦手やねん
「夜市」
ある日、大学生のいずみは高校時代の同級生に呼び出されます。その同級生は、野球部のエースだったけど特に親しくなかった。
その同級生に夜市へと連れていかれます。
何でも売ってる夜市は品物を一つでも買わないと帰れない。
何でもと言っても普通じゃ手に入らないものを売っていて値段も高い。いずみは金を持っていない。
さぁ大変!
と言ったものの、この話の鍵は同級生です。
この同級生(以下、彼)、小さい頃に弟と二人で夜市に迷い込んで、彼は帰る為に、弟と引き替えに「野球の才能」を買ってしまったのです。
必ず助けに来ると約束をして。
家に帰ると誰もが弟の存在を忘れていて、始めからいない事になってしまっている。
しかし、彼だけはずっと罪悪感と戦っていたのです。
この辺り(彼の過去)の話はかなり切ないです。
そして、彼は弟を救いに再び夜市へと向かったのです。
説明しすぎじゃね?と思いますが、「夜市」は途中で話が急展開します。最近読んだ本の中では「女王様と私」位の急展開。
きっと貴方の予想を軽々と超えてきます。
「風の古道」
二作品収録されてるんですね。夜市の説明が長くなったので、こちらは省かせていただきます。
ただ、僕は夜市よりこっちの話が好きです。
なんとこの本がデビュー作ですか。
注目していきたい作家さんがまた一人増えましたね。
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