・暇休
月曜は朝起きてバイク屋にパンクした原付をようやく引き渡し(放置しすぎた為予想以上に金がかかるかもしれないらしい。皆さんはパンクしたらくれぐれも早めに直しましょう)したら何もすることがなかった。
ふと以前から行きたかったエッシャー展を見に渋谷へ行こうと思った。思い立ったがなんとやらでさっそく準備。とりあえず昼食を食べてからだなと近所の料理屋へ行く。
ここからは小説っぽい感じでやってみる
店に入ると、主人である年配の夫婦がいるだけで他に客の姿はなかった。昼時にはまだ少しだけ時間が早いのかもしれない。
店内は、四人がけのテーブル席四組と座敷席が二組あるだけで、相変わらずお世辞にも広いとは言えないが、夫婦二人で切り盛りしていくには丁度いい大きさのようにも思える。
僕は壁に貼ってある品書きの中から焼肉定食を先に注文して入り口近くのテーブル席に座った。無論、食い逃げをするためではない。この席が一番テレビを見やすいポジションなのだ。
その僕の意図を察してくれたのかそれともただ単に客が来たら付けようと思っていたのかテレビの電源が付けられた。時代劇だった。僕は早々にテレビに見切りを付け次に本棚を物色してみたが、棚には僕が読みたい漫画がなくて、雑誌も数週間前のものばかりで既に読んだ代物だった。また、いつもなら数種類の新聞が置いてあるはずだが今日はどういうわけだか一部もなかった。そういえば今日はうちで取っている朝刊も休みだったことを思い出した。新聞の休刊日とは被るものなのだろうか?僕は仕方なく、行儀が悪いとは思うが、携帯電話をいじりながら待つことにした。
僕が来る前に出前の注文があったらしく、おかもちを持ったおじさんは出前に行ってしまった。僕の焼肉は誰が作るのだろうか?
おじさんが出ていって間もなく新しい客が来た。よく来るのだろうか慣れた様子で奥のテーブル席に座りビールとつまみ、そして野菜炒めを頼む。平日の昼間から飲酒とは暇人だな。
(…そういう自分はどうなんだよ?)
作る人間がいないのだから当然焼肉定食はやってこない。出前に行ったおじさんが帰ってくるまでの間に、さらにもう一人新たな客が来て、肉野菜定食を頼んでいた。
戻ってきたおじさんに、おばさんは焼肉、野菜炒め、肉野菜と注文を伝えた。僕のオーダーは今届いたらしい。時代劇は既に佳境を迎えている。
出前はもう一件あったらしく、今度はおばさんがおかもちを手に出ていった。効率という単語が頭に浮かんだが閉まっておく事にしよう。
しばらくしておばさんが戻ってきたが、一品忘れてたみたいでまたすぐに出ていった。ドジっ娘ですか?
お腹が減ると余計な事を考えてしまう。
「すいません、待たせちゃって」
と、おじさんが恐縮しながらようやく僕のもとへ持ってきた………水を。
今かよっ!
僕は店の中を見回した。これが実はドッキリでどこかに隠しカメラがあるんじゃないかと思ったのだ。もちろんあるわけはなかったのだけども。
お腹が減ると余計な事を考えてしまう。
さらに新しい客が来た。今度は3人組だ。作業着を着ている。仕事の休憩時間を利用して来たのだろうが果たして作業再開までに戻れるのか全然関係ない僕が心配してしまった。その人たちは、それぞれタンメン大盛り、親子丼大盛り、本日のランチを頼んで本棚から漫画を取出し読み始めた。
時代劇のスタッフロールが流れ始めた頃にようやく今度は焼肉定食が来た。
少し甘めの味付けの焼肉にはかいわれがいいアクセントになっていてご飯が進む。それに中華スープと箸休めにカブの漬物。あれ?味付け海苔がない。まぁいいや。
その後、程なく帰ってきたおばさんにお金を払い、僕は店を後にした。野菜炒めも肉野菜もタンメンも親子丼もランチもどうなったかは知らない。
途中でめんどくさくなっちゃったのがよくわかる文章だな。真面目に書こうとすると疲れるんだね。そこで問題。僕はどこでめんどくなったでしょうか?答え(速っ!)、携帯電話をいじりながら待つことにした。ここまで書いたら疲れちゃった。
結局何が言いたいのかというと、出掛ける気が失せてしまったのだ。
その後、家に帰った僕は前日に買ったオレンジレンジとAqua Timezのアルバムを聴きながら本を読みましたとさ。
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