・演劇って、いいですね〜
「絶対矛盾的緑望論序説」という難しそうなタイトルからどんな内容の劇を想像しますか?
なんてことありません。笑いあり踊りありの楽しい舞台でした。五つ見た中で二番目に良かったと感じています。
もし、この設定を笑い抜きで生真面目にやったら恐ろしい芝居になるなぁと思った。
いい加減中身に触れよう。
遠くない未来。地球の温暖化は大問題になった。他にも問題はあるんだろうが、表現しきれないから今回は温暖化に注目した作品になっている。と考える。
人類は人間を植物に変えてしまう恐ろしい発明を完成。この発明で温暖化に対抗するのか?
植物になった人間をグリーンマンと呼ぶ。今回の劇はグリーンマンをめぐる話。だったと思う。
植物は光合成で二酸化炭素を吸収しますが、限界があるし夜中は呼吸するんです。消費する人間減らしつつ植物を増やす方法として納得しましょう。
長文になっても仕方ないんで、印象に残ったシーンをいくつか。
小学校。母親がグリーンマンになってしまい、泣いている生徒に先生が怒る。グリーンマンになることはとても光栄な事だ。と生徒達に無理矢理バンザイさせます。歪んだ教育ですよ。
そして授業が始まると、そこに政府の人が現れ先生に封筒を渡します。この封筒、いわゆる赤紙で、渡された人はグリーンマンにならなければならない。戸惑う先生。そこに生徒が追い打ちを。「先生、グリーンマンになるのが嫌なんですか?」
バンザーイ
バンザーイ
僕はこのシーンを作った人にセンスがいいと感じてしまった。
舞台の転換は踊るようにと聞きますが、この学校は踊っている隙に転換します。
ジェンガをみんなで踊っている後ろで、せっせと次のシーンの準備。次のシーンは外国人達が麻雀やってる場面からなのですが、最初の台詞がジェンガのリズムで「ポン、ポン、大三元。ポン、チー、緑一色」あぁ〜、もう誰だよ!考えた奴は?天才だな。
その外国人達は、それぞれ違う国からグリーンマンになるのを恐れ逃げてきた。国によって制度や考え、逃げた理由が違うのもよく作ってるなと。
グリーンマンにされる基準がよくわからなかったけど、専業主婦はみんなグリーンマンにさせられるみたいで、そんな政府に疑問を持った主婦たちがテロ活動するシーンもあってよく考えてるな〜と。機動隊に囲まれて乱闘になるシーンはスローモーションになって、よく見たら後ろで転換してました。うまい。
どういう終わり方をするのか心配していたら、やっぱり問題は解決しないまま終わった。いろんな人がグリーンマンにされて、それで終わり。
ま、序説だしね。いつか続きを見てみたいものだ。
この文章じゃうまく伝わらなかったな…。
結局何が言いたいのか。
いい休日だったって事
終わり
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